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メンデルの法則より

ふとしたことから、
高校の時に授業で聞いた話を思い出しました。

授業で、メンデルの法則を生物の先生が教えてくれてました。
その中で、劣性遺伝の話とか、出てくるわけですね。
劣性遺伝というのは、生きていく上で不利な遺伝であることが多い。

例えば、ハエの羽根が反り返ってしまう劣性遺伝の場合、
そういうハエは、飛ぶことが不自由だから、
生き残る可能性はとても低い。
だから、自然淘汰されて、少なくなる。

・・・みたいなことだったかなぁ。

それで、そのあと先生が、
人間にも生きていく上で不利な遺伝があるけど、
そういう遺伝子を自分が持っているとわかっている場合、
結婚して子供をもうけることは道義的に正しいか?という話をしてくれました。

先生は、こう言ったの。
 

「もし、おまえたちに遺伝病があったとする。 
じゃあ、お前たちは結婚できないのか? 
答えはNOだ。 
遺伝情報というのは、トランプのカードのようなもの。 
トランプにはババがある。 
遺伝病の遺伝子は、ババのようなもの。 
ババがあるのは、お前たちのせいか? 
NOだろ。 
じゃあ、遺伝子をお前に持ってきた親が悪いのか? 
NOだろ。 
ババ抜きには、ババがあってしかるべきなんだ。 
ババ抜きでは、ババを持っていても、誰かがそれを引いたら、
それを当然のように引き渡すわけである。
だから、自分の子に遺伝子のババを引き渡すのは
当然のことである。
だから堂々と結婚してよし。」 


って。 

当時私は健康だったんですが、 
すごく印象に残っていました。

実は、先生はかなりの偏屈者だったけど、
自分の研究の範囲で考えていることは、すごかった。
子供だった私たち生徒に、
先生の立場から「福祉の原型」のようなものを
教えてくださったようにも思うし。

アウシュビッツの前に、
障碍者が殺されたというからね・・・


この話は結婚のことを言ってるけど、 
就職とか、社会で生きていくこととか一般に 
適用できる話だと思うんです。 

今、私の病気は、環境因子の他にも、
おそらく遺伝的な要因も絡んでいると思います。

病気のことで、職場や家族に迷惑をかけることが多いけど、 
「私はたまたま、人類が持ってたトランプの中から 
ババをひいたんだな」 
と思うことにしています。 
誰かが引くことになっているものを、
たまたま私が引いた。
 

休むのも、迷惑をかけるのも、 
お世話になった方に感謝したりお詫びしたりはするけど、 
それ以上のことは考えなくてもいいんだな、と
思います。
思っちゃうけどね。
でも、私の病はババだぞ、と。


そしてその後私は、さらにこう考えています。
人類のババ抜きが終わる日がくる。
その時には、すべてのババがなくなるだろう。

その時には、オオカミと羊が一緒に草原で戯れるだろう。
この世の叫び、嘆き、苦しみ、死、すべてがなくなり、
私たちは天使と一緒に神を讃えるだろう。

その日まで、ババ抜きを続けることになるけどね。


死の病にかかっているかりん。

でも、われ関せず。
私のもふもふ羽毛布団の上で寝ています。

19歳3か月。
人間だったら100歳ぐらいかな?
私もかりんのように
ゆっりすべてをゆだねて憩えたらなあと思います。

かりんが死の病にかかっているのはほんとだけど、
ババ抜きが終わる日がきたら、オオカミと羊と一緒に、
かりんもいるだろうな。
そう考えています。








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無題

こんばんは、さと芋ともうします。
このお話は「4分の1の奇跡」を思い出します。
この世に必要のないものは無く
どこかで何かに繋がってるのかもしれません。

かりんちゃん、幸せなネコちゃんですね。
とても自然な感じが優しく伝わってきます。
安心しきっている様子にちょっと涙が出そうです。
もう少しいきていてね、かりんちゃん。
  • さと芋
  • 2016/01/23(Sat)20:59:09
  • 編集

Re:無題

さと芋さん、こんばんは。
この閑散としたブログに、ようこそお越しくださいました。
ちなみに、私は里芋大好きです☆

「4分の1の奇跡」というお話、初めて聞きました。
ちょっとネットで観ましたが、
映画なんですね~。

>この世に必要のないものは無く
>どこかで何かに繋がってるのかもしれません。

そうですね。
人間の力や偶然だけでこの世が動いているとは
到底思えないです。

>かりんちゃん、幸せなネコちゃんですね。

19年前、川原で拾った雑種の猫なんですよ。
19年間、私の何もかもを知っている子です。
私の病状が悪化すると、禿げちゃような子です。
どんな時も、一緒でした。

私も、最期まで一緒にいてあげようと
覚悟を決めています。
  • 2016/01/23 21:49

無題

良いお話をありがとうございます。
私の学生時代の友人が長年苦しんでいます。
心が弱って一時は歩行すら出来ないほどでした。
今度会った時にこの話をしてみます。

> 私の病状が悪化すると、禿げちゃような子です
コロッケさん、良かったですね この子と出会えて。
かりんちゃん ありがとう。
(私がお礼を言うのは変ですけど。。。)
  • ひっそり
  • 2016/01/24(Sun)14:01:15
  • 編集

Re:無題

>私の学生時代の友人が長年苦しんでいます。

前にお話しいただいた方ですね。

ババなんですよ。
誰かが持っているしかないババを、
その方が持っておられるだけなんですよね。

>心が弱って一時は歩行すら出来ないほどでした。
>今度会った時にこの話をしてみます。

ありがとうございます。


だいぶ前ですけど、99歳の祖母が
すっかり寝たきりになってしまったとき、
「神さまのところに行ったら、飛び跳ねることができるんだよ」
と話したら、希望を持ったようでした。

>コロッケさん、良かったですね この子と出会えて。

ほんとですよ~。
川原のゴミ小屋でかりんを見つけてしまったとき、
「あちゃ~やっかいなものを見ちゃった」
と思ったけど、
仕方なく飼ってみたら、厄介者ではなく、
天使だったんです。

もしかしたら、ババも、
必ずしも厄介とは言えない面があるのかも、とか
思ったりします。
  • 2016/01/24 21:15

プロフィール

HN:
コロッケ
性別:
女性
趣味:
サイクリングと庭仕事
自己紹介:
2014年春、庭を造り始めました。
南側に隣家が立っているので、基本的に庭は半日陰です。少しでも日が長くなる場所を探したり、あまり日が当たらないところでも育ってくれる植物を選んだり、試行錯誤が続いています。
ロードバイクで通勤しています。
エレクトーン初心者です。フルートの初心者でもあります。
こちらにも自己紹介を書いてみました。
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